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56,足あらい

執筆者の写真: AdminAdmin


足あらい言うんは春のおどりの後、みんなで行く一泊旅行で慰労会の様なもんどす

初めての足あらいで連れてもろたんは三重県の賢島どした

伊勢志摩サミットで有名になったとこどす

見た所、寄った所はええかげんなもんでさっぱり覚えてぇしまへんけど

行きの近鉄電車の中から、同期の舞妓ちゃん達とお菓子をよばれたり、おしゃべりに

花が咲いたりで、もの凄 楽しかったんは、よお覚えてます

髪をほどいて洋服を着ての旅行どすし、喋らへんかったら、傍からは10代の女の子に

見えた事やと思います

そんでも、やっぱり普通の10代の子ぉと違うんは、お菓子の差し入れ貰うたり

ジュース貰うたりするたんびに

「おおきに姉さん(お母さん)ごちそうさんどす」

「いや~おおきに、これ大好きどすねん」

「おさきぃ よばれます」…と花街ことば 大炸裂

夜の宴会ではお酒のまわった姉さんから「あんた、ひとさし舞いよし!」と

リクエストされ、常やったらまじめな舞しか舞わはらへん大きい舞妓さんの姉さんが

ちゃり舞と云うユーモアたっぷりの舞を披露しはって大喝采やったり

ちょっと他では見られへん大宴会と云う事で、旅館の仲居さんやらも

見物に来はりました

常はおもてなしする側の芸妓さん、舞妓さん、お茶屋のお母さん達がお客さんに

なれた、楽しかった思い出です

おおきに  ほな  又

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