まだまだ寒おすけど菜の花を見かける様になりました
春の季節を運ぶ菜の花、三月には舞妓ちゃんのかんざしも菜の花
に変わります
菜の花のかんざしは、うちが最初に挿したかんざしで
思い出深いお花どす
十五歳の春、仕込みさんから見習いさんになって、おしろいを
塗って貰うて半分の長さの半だらの帯を締め、初めてのおこぼで
怖々歩いてた時のかんざしが菜の花
一か月もしたらほんまもんの舞妓さんになれるんやぁ~と思い
姉さんにして貰うたら綺麗なおしろいが自分で塗ったら
なんや、もろもろで「おいもが粉ふいたみたいやなぁ」と皆に
笑われもって、挿した花かんざしも思い通りにはささらず
四苦八苦しましたぇ
かんざしを挿す位置は微妙でちょっとズレても、なんや気持ち悪うて
挿しては取り取っては挿し、かんざしひとつ挿すのにものすごぉ
時間かかりました
そのうち目ぇつぶってても自分の一番ええ所にスッと挿せる様に
なって帯を揺ら揺らさせながらおこぼで歩ける様になるのんどす
黄色い花を八百屋さんの店先で見ているうちに色々な事思い出しました
おおきに ほな 又
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