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52、おいどの焦げ

執筆者の写真: AdminAdmin


2月のさぶい、さぶい日お茶屋さんに入ってから、あんまり寒うて

かなんので、いっつもお母さんがあたってはるストーブで

おいど温めてましてん

丁度仲良しの舞妓ちゃんがいてはっておしゃべりに花が咲いて

しもうて、しばらくしたら…

「あんた、なんか臭ない?」

「えっ!ほんまや なんか焦げ臭い」

なんとあんまりストーブに近づき過ぎて着物が焦げてしもうてました

それもおいどの形の通り丸ぁるく焼けてますねん

慌てて屋形に着替えに帰りました

お母さんには「あんた、なんぼ、さぶい言うたかて着物焼く程

ストーブと仲良うして、どないしはりますのん」と

きつう𠮟られるし、小母(あば)ちゃんには笑われるし…

それからしばらくはおいど焼いた舞妓ちゃんとお座敷でも

呼ばれるハメになってしもたんどす

「明日天気になぁれ」と靴を放ってお天気を占うのんをおこぼでしたら

川にはまって片足で帰ったり、車の中で居眠りして降りたら

かんざしが全部外れてしもうて、何にも無しになってたり

お客さんからの電話やのに、お酒屋さんの注文やと思い込んで

「おたく滑舌悪いし、ようわからへん ハッキリおいいやす!」と

言うてしもたり…

失敗の数々があんまり ようけ過ぎてほんまに恥ずかしおすわぁ

おおきに  ほな  又

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