大晦日も元旦も公休日ではおへんので、東京や海外から年末年始
ご旅行に来られるお馴染みさんの為にお商売してはるお茶屋さん
もおすし、芸妓さんの姉さんもご贔屓さんやったらきばってはりました
うちら舞妓はそんなお客さんがない限り、屋形のお母さんが実家に
帰らせてくれはりました
京都市内のもんやら、実家が近いもんはだいたい大晦日の午前中に
お茶屋さんやら姉さんにご挨拶してから帰らせて貰うのんどすけど
地方から来はって実家の遠い人らは30日くらいから帰らせて貰うて
はりました
今ほどやおへんけど、うちらの時代でも九州やら東北やら
関西以外の遠い所から来てはる舞妓ちゃんは何人かいはりました
お正月明けに戻って来はって各々ご当地のお菓子をお土産に買うて
来てくれはって、おしろい部屋でピクニックみたいに広げて
キャーキャー言いながらよばれるのんが楽しみどした
関東限定のチョコレートとか九州にしか売ってないポッキーとか
四国のお饅頭とか…
ようけの人数がいる屋形の特権や~と思てました
屋形によっては1人しか舞妓ちゃんを置いてはらへん所もあって
常は競争が無うてええなぁ~と羨ましかったりもしてましてんけど
こんな時だけは大勢で良かったと調子のええ事、思うてましたんぇ
今年も紅子の「知っといやすか」にお付き合いくださり おおきに
ありがとうございました
来る年が皆様にとりまして良い年でありますように
おことうさんどす
紅子
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