お盆と言うてもお座敷はあるのんどすけど、お昼間
「お精霊迎え(おしょらい むかえ)」に行きます
お精霊迎えと云うんは、お盆の間、仏様に帰って来て貰う為
お寺迄お迎えに行くのんどす
屋形近くの六道さんへ行ってご先祖さんの名が書いてある塔婆(とうば)に
槙の葉で水をかけて、お迎え鐘をついて帰ります
「鐘をつきに行った人の背に乗って帰って来はるのぇ」と聞かされて
ましたしそ~ろと帰りました
そんで16日、五山の送り火でご先祖さんは戻って行かはります
花街の行事とは違いますけど、うっとこの屋形ではお盆のこの行事を
大切にしてはりました
朝、小母(あば)ちゃんが炊かはったご飯とお精心のおかずを
お供えして、お稽古に行くのんは仕込みさんも舞妓も屋形のもん
みんなで交代でしてました
そして、おこしらえの前にお供えと同じもん頂いてから
お座敷へ行きました
お座敷での話題も自然とご先祖さんのお話やら、時には恐いお話に
なったりします
そんな恐いお話、聞いた後は帰り道
「ひとりで帰るのん怖いし、みんなでひっついて帰ろうさぁ」とか
言うて舞妓同士キャーキャー言いながら帰りました
お精霊さんと聞くと あのお供えのお精心の味を思い出したりしています
おおきに 又 おはように
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