舞妓さんのお化粧って何であんなに真っ白なんですか?と聞かれます
うちが姉さんから教わったんは
「昔は電気があらへんかったし、灯りはロウソクの火やった。うす暗いロウソク
の灯りでも白塗りやったら、よう映えて綺麗に見えたそうぇ」
と言う事どした
おしろいの仕方は女紅場(にょこうば)で教えて貰うもんでも無く
大体は屋形で先輩の舞妓さんや芸妓さんがおこしらえ、しはんのを見てて覚えました
そやし、お家によって少しずつおしろいの仕方は違うた様に思います
そのうちに慣れて自分の顔に似合う様に出来る様になるのんどす
そんでも出たての頃は、きつぅアイライン(昔は目張り言うてました)入れたり
口を大きく描いたりすんのは、あかんと言われてました
大きい舞妓さんになって衿替えが近うなると自分好みのおしろいが
出来るようになりました
舞妓、芸妓のメイクはベースの白と目元、口紅の赤と眉とアイラインの黒
この三色しか使わへんのに美しいのは、何でやろうと思います
色とりどりのアイシャドーがある訳や無いのに目元の陰影をつけたり出来るのんどす
それに襟足を描くのも綺麗に見えるのかも知れませんなぁ
仕込みさんの時、姉さんの襟足を塗らせて貰うのも大切な修行どした
綺麗に描けた日は姉さんに褒めてもらいました
今でも綺麗にお着物を着る為に襟剃りに行きます
あないに白う塗るのに舞妓さんの肌荒れってあんまり聞いた事おへん
昔ながらの原料で作られているからやろか…
おおきに 又 おはように
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