南座の表に役者さんの名ぁのまねきがあがると、もう12月なんやなぁと思います
12月の南座では顔見世と言う歌舞伎公演があって京都の暮れの風物詩になってますねん。
(2017年度は京都ロームシアターでの開催になってます)
この顔見世を花街毎に見に行く行事があって、それを顔見世総見(かおみせそうけん)と言うてます。
京都の人は顔見世に行くのに新しい衣装をこしらえはると言われるくらい想い想いにご趣向を凝らした
お召し物を着てはりますし舞妓、芸妓にもこの日はハレの日のお衣装を着せてくれはります。
左右桟敷にずら~と一斉に芸、舞妓が並ぶのはお客様も楽しみにしてはる様で幕間にはこちらを見はります。
芸事のお勉強の為に見せてもろてますねんけど長いお芝居やお話の筋がよう解らん出し物は退屈で思わず
あくびしそうになり、慌てて下を向いたりしてますと役者さんも時々こちらを見ながら台詞言うたりしてはって
緊張しますぇ
その中での楽しみは長い幕間に楽屋へよせてもろて12月のかんざしの招きに役者さんのサインを貰う事で
各々ご贔屓の役者さんの楽屋へまっしぐらどす。
そんで、その夜のお座敷では舞妓同士きゃあきゃあ言うてお互いのかんざしを見せ合うのんどす。
「いや~あんたの海老蔵さんやなぁ」 「うちは勘九郎さんやねん」 「辰之助さんにしてん!」
「いや~うちどっちにしよか迷ようた~やっぱし辰之助さんもええなぁ」
舞台後、お座敷へ役者さんが来やはることもおした。
そんなお座敷へはよう舞を舞わはる舞妓さんが呼ばれます。
役者さんの前で舞わせて頂くんはホンマに気ィが張る事どすにゃけど、こんなお座敷へ呼ばれる舞妓にならなあかんぇは
お母さんの口癖どした
ほな 又 おおきに
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