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yumeyakata

3.稲穂のかんざし


お正月の間は稲穂のかんざしをつけるんどすけど、その稲穂稲穂の根元には

梅と小さい鳩がついてて、鳩には目ぇが描いておへんねん

恋しい人に鳩の目を描いて貰うと

想いが叶う…とか言うおまじないがあって、お正月は舞妓どうし

「あんた、まだ目ぇ入ってへんやん!誰に入れてもらうのん?」

「そんなん言へんわ、あんたこそどない?」

「もう入れてもろた」

「え〜見せて!誰に入れてもろたん?」

こんなん言うてキャーキャー騒いでいると、お母さんから声がかかり

「あんたはんら、何騒いではるのぇ早よおこしらえせんと遅れまっせ‼︎」

「へ〜すんまへん」

おこしらえとはお座敷に出る準備の事どす。ほな、又

おおきに

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